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なぜ枕をするのか?

人間は直立し2本脚で歩くようになり、重力が垂直にかかるようになったため、骨格もそれに応じてS字を描くように屈曲してきました。この自然なS字型を睡眠中でも保つ寝具が理想的です。そして、その役割を担うのが敷き布団とまくらになります。

まくらは、頸椎と大きな関係があります。重い頭部を支える頸椎もまた、骨格に対して前方にゆるやかなカーブを描いています。仰向けに寝るときは6〜8cmもあります。この隙間を埋め、頭部と頸椎を安定させるのがまくらの役割なのです。

まくらは頭にするものではない!

「まくらは頭にあてるもの」これが世の中の常識です。しかし、まくらは「肩口から首・後頭部を支えるもの」です。

最近「肩がこる・首がこる」と、まくらに対する不満を訴える方が増えてきました。調べてみるとまくらのあて方に共通点があることがわかりました。ほとんどの方が首にまくらが当たっておらず、まくらの下の方にちょこんと頭をあてていたのです。

今お使いのまくらを正しい位置にずらしただけで、不満が解消された方も多いのです。

まくらに肩口があたるくらいにして、頭を乗せてください。
後頭部から首筋にかけての全体で頭部を支え、肩こり、首のこりを軽減します。

まくらと敷ふとんの関係



枕の高さや硬さの選択は、敷きふとんによって変わってきます。敷きふとんの硬さを考慮に入れて選ぶことが大切です。
柔らかいタイプの敷きふとんを使用する人は、頭より胴体の沈み込みの量が多いので、低めの枕をお勧めします。
普通・硬いタイプの敷きふとんを使用する人は、頭と胴体の沈み込みの差が少ないので計測数値での枕を使用してください。

良いまくらの4つの条件

高さ 高すぎるまくらでは首に無理な力がかかるため、首筋のコリや肩こりの原因となります。逆に低すぎると、血液が頭に下がり脳を刺激するため、寝付きが悪くなります。
大人の場合、一般にまくらの高さは頭をのせて沈んだ状態で6センチが理想的といわれています。
「まくらの高さ」とは実際に頭を乗せて沈み込んだときの高さのこと。ですから、敷きふとんとの兼ね合いも合わせて考えなくてはなりません。
硬さ 一般的に柔らかすぎるまくらは、頭部が深く沈んで頭とまくらの接触面が大きくなるため、寝苦しくなってしまいがちです。
また、硬すぎるとまくらは接触面が少なく、後頭部だけで支えるために、首筋が安定しません。
「まくらの硬さ」は充填する素材によって変わります。
大きさ ひとは一晩のうちに20回以上も寝返りをうちます。したがって、まくらにはこの動きに十分対応できるだけの幅が必要です。
また、肩先までの保温を考えるとある程度の奥行きも必要となります。
らくに寝返りがうてるように横幅は小さくても肩幅以上、60センチくらいの長さが必要です。縦は、肩先まですっぽり入るよう50センチくらいが適当です。
素材 安眠のポイントは「頭寒足熱」。
まくらの素材は@熱がこもらず、A汗を吸放湿させる、B通気性のよいものが望ましいのです。
また、衛生的なC洗える素材、へたりが少ないD型くずれしにくい素材というのも重要なポイント。

まくらに使われる素材

柔らかめ コンフォレル フェザー
小さな粒状のポリエステルわた。回復性に優れ、やわらかで、弾力性があります。 水鳥のスモールフェザー。ふんわり包み込まれるような感触と優れた放湿・発散性が特徴です。
ふつう シンセビーズ エアセル
ポリエチレン樹脂でできたパイプ状の素材、復元回復力があり、通気性・弾力性に優れています。 パイプ状で通気性に優れ、ソフトで弾力性があります。虫やホコリがつかず、丸洗いもでき衛生的です。
かため そば殻 ひのきチップ
古くから愛用されている天然素材です。通気性、放熱性、安定性に優れています。 粒状のひのきで、通気性がよく、ムレ感がありません。ひのきの香が気分を和らげます。

※素材の種類はごく一部の例です。この他にも色々な素材のまくらが増えています。