共通テストを控える受験生にとって、睡眠は勉強の成果を高める大切な時間です。冬に見直したい睡眠環境や快眠習慣、寝具選びを親御さん向けに解説します。

睡眠が「記憶力」と「集中力」を高める理由
記憶は“寝ている間”に定着する
勉強した内容は、睡眠中に脳内で整理・定着すると言われています。
特に深い睡眠中には、その日に覚えた情報を長期記憶へ移す働きが活発になります。
つまり、
- 夜遅くまで勉強して睡眠時間を削る
- 十分に寝てから翌日に備える
この2つでは、後者の方が結果的に「覚えている量」が多くなる可能性が高いのです。
寝不足は集中力・判断力を低下させる
一方で睡眠不足が続くと、
- 集中力が続かない
- ケアレスミスが増える
- イライラしやすくなる
といった状態に陥りやすくなります。
その結果、本番で実力を発揮しづらくなってしまいます。
だからこそ、安定した睡眠リズムの維持は欠かせません。

冬の受験期に注意したい「睡眠環境」
冬は寒さや乾燥の影響で、気づかないうちに睡眠の質が下がりやすい季節です。
特に受験期は緊張や疲れが重なり、眠れているつもりでも眠りが浅くなっているケースも少なくありません。
室温と湿度の目安
- 室温:16〜20℃前後
- 湿度:40〜60%
寒すぎる寝室では体がこわばり、寝返りが増えて眠りが浅くなりがちです。
また、暖房を強く使いすぎると空気が乾燥し、喉や鼻の不快感によって途中で目が覚めてしまうこともあります。
そのため、加湿器や濡れタオルを活用し、
「寒くなく、乾燥しすぎない」状態を保つことが大切です。
さらに、寝る直前に換気をして空気を入れ替えたり、
暖房は就寝前に弱めておくなど、温度変化を穏やかにする工夫もおすすめです。

明かりと音を見直して“脳を休ませる”
就寝前は「暖色の明かり」へ
白く明るい照明は脳を覚醒させやすく、眠りの妨げになります。
寝る1時間前からは、
- デスクライトを消す
- 間接照明や暖色系の明かりに切り替える
といった工夫がおすすめです。
スマホはできるだけ寝室に持ち込まない
スマートフォンの光や通知音は、睡眠の質を下げる大きな要因です。
アラーム以外の用途では触らないよう、置き場所を決めておくのも一案です。

受験期こそ大切にしたい「寝る前のルーティン」
毎晩同じ行動を繰り返すことで、脳は「そろそろ眠る時間だ」と認識します。
おすすめのルーティン例:
- 軽くストレッチをする
- 温かい飲み物(カフェインレス)を飲む
- 翌日の予定を簡単に確認して不安を減らす
特別なことをする必要はありません。
“毎日同じ流れ”を作ることが、スムーズな入眠につながります。

睡眠の質を左右する「寝具選び」
体を冷やさないことが第一
冬の睡眠で重要なのは、寝ている間に体温を適切に保つことです。
- 掛け布団:軽くて保温性の高いもの
- 毛布:体に沿いやすく、蒸れにくい素材
- 敷き寝具:底冷えを防ぎ、寝返りしやすい硬さ
「寒くて目が覚める」「朝起きると体がこわばっている」と感じる場合は、寝具の見直しが有効です。
枕は“高さ”と“首の支え”がポイント
合わない枕は、首や肩に負担をかけ、眠りを浅くしてしまいます。
成長期の学生さんには、首元をやさしく支え、無理のない高さの枕がおすすめです。

親御さんにできるサポートとは
受験期は、本人以上に親御さんが気を遣う時期でもあります。
「早く寝なさい」と声をかけるだけでなく、
- 寝室環境を整える
- 暖房や加湿をさりげなく調整する
- 体を冷やさない寝具を用意する
といった環境面でのサポートが、受験生の大きな支えになります。

まとめ|睡眠は“努力を無駄にしないための時間”
受験勉強において、睡眠は後回しにされがちです。
しかし、しっかり眠ることは、これまで積み重ねてきた努力を最大限に活かすための土台でもあります。
- 記憶を定着させる
- 集中力を保つ
- 本番で落ち着いて力を発揮する
そのために、冬の睡眠環境と寝具を今一度見直してみてはいかがでしょうか。
受験生のみなさまが、万全の状態で試験当日を迎えられることを、心より願っております。