「去年しまった毛布、このまま使っていいのかな?」——秋冬の寝具を出すとき、多くの方が一度は考える瞬間ではないでしょうか。使い方によっては、毛布はシーツと同じように、毎晩肌に直接触れる寝具です。押入れで長いあいだ眠っていた毛布には、目に見えないホコリや湿気がたまっていることもあります。この記事では、「使い始める前に洗うべきか」「どのくらいの頻度で洗うか」「自宅でどうお手入れするか」を、素材別の注意点とあわせて解説します。

使い始める前に毛布を洗う?しまい方の記憶と状態で判断しよう
長期収納していた毛布は、まず状態を確認し、不安があれば使い始める前に一度洗っておくのがおすすめです。毛布はシーツのように頻繁に洗う寝具ではないため、「しまったままでよいのでは」と感じる方も多いものです。しかし、前のシーズンに使っていたあいだの汗や皮脂は、洗わずにしまうと繊維の中に残ります。これが翌シーズンの匂いや黄ばみの原因になります。まずは、次の3点をチェックしてみてください。
- しまう前に洗濯やクリーニングをした記憶があるか
- ホコリ、匂い、黄ばみ、シミが目立たないか
- 収納袋やケースの中に湿気がこもっていなかったか
しまう前にお手入れをすませていれば、ホコリを払って風に当てる程度で十分な場合もあります。反対に、しまったままの毛布や、ケースの中がけっこう湿っていた毛布は、使い始める前に一度お手入れしておくとシーズンを気持ちよくスタートできます。

最初に確認するのは「洗濯表示」——新JISの基本記号の読み方
洗う・洗わないを決める前に、必ずタグの「洗濯表示」を確認してください。これが失敗しない最大のコツです。洗濯表示は2016年12月から国際規格に統一された新しいJIS表示に変わり、記号の数は従来の22種類から43種類に増えました(2024年8月に一部改正されています)。基本となるのは「洗濯」「漂白」「乾燥」「アイロン」「商業クリーニング」の5つの記号で、記号の下線や数字で洗い方の強さや温度上限を表します。毛布で特に見ていただきたいのは、洗い方を示す桶(おけ)の記号です。

- 桶に数字(30・40など):家庭の洗濯機で洗える。数字は水の温度の上限
- 手のイラスト:洗濯機は使わず、手洗いをする
- 桶に×印:家庭での洗濯禁止。商業クリーニング表示も確認し、必要に応じてクリーニング店に相談
- 三角(漂白)・四角(乾燥)の記号:漂白剤や乾燥機が使えるかの確認に
タグが切れてしまって表示が読めない場合は、メーカーや購入した店舗に問い合わせるのが確実です。むやみに洗濯機に入れると、縮みや型崩れの原因になります。こだわり安眠館では、各商品ページにお手入れに関する情報を記載していますので、購入時・使用時のご参考にしてください。一枚確認するだけで数年先まで毛布を安心して使えますので、最初のひと手間としておすすめします。

自宅洗濯・手洗い・クリーニング、どれを選ぶ?料金の注意点も解説
洗い方は洗濯表示を確認しましょう。大まかな判断は次の3パターンです。
- 洗濯表示で家庭洗濯可 → 自宅の洗濯機または手洗い
- 手洗い表示 → 洗面台やバスタブで押し洗い
- 水洗い不可(桶に×) → クリーニング店へ
クリーニングを頼むときには、料金面の注意点があります。
毛布のクリーニング料金はサイズや素材で変わりますが、2枚合わせ(2重)毛布は2枚の生地を縫い合わせた構造のため、1枚ものよりも料金がプラスになることがあります。また、ウール・カシミヤ・シルクなどの天然素材毛布も、通常料金に追加料金が加算されるクリーニング店が少なくありません。金額は店舗によって異なるため、依頼前に必ず確認しましょう。
忙しくて店に持ち込む時間がない方には、宅配クリーニングも選択肢です。布団と一緒に依頼できるサービスもあり、依頼から受け取りまで自宅で完結します。ご自宅で洗える毛布かどうか迷ったときは、無理をせずプロに任せるのも、毛布を長持ちさせる立派な選択です。

自宅の洗濯機で洗う手順と、失敗しない干し方・洗濯頻度
毛布を自宅で洗うときは、洗濯表示と洗濯機の取扱説明書を確認することが大切です。 洗濯ネットの使用や洗濯コース、洗える毛布のサイズ・重量は、毛布の種類や洗濯機によって異なります。まずは家庭で洗える毛布かどうかを確認し、次の手順で進めましょう。
- 洗濯表示を確認する:洗濯機で洗えるか、水温や洗い方に指定がないかをチェックする
- 洗濯機の対応容量を確認する:毛布のサイズや重量が、お使いの洗濯機で洗える範囲に収まっているか確認する
- 洗剤と洗濯方法を選ぶ:毛布の取扱方法に合った洗剤を使用し、洗濯機の説明書に従って適切なコースを選ぶ
- 指定された方法で脱水する:脱水時間を一律に決めず、毛布の取扱方法や洗濯機の設定に従う
洗濯ネットが必要な場合もあれば、使用しないよう指定されている洗濯機もあります。また、毛布はかさばるため、洗濯機の容量だけでなく、毛布コースで洗えるサイズや重量の確認も必要です。無理に詰め込まず、自宅の洗濯機で対応できない場合は、クリーニング店などの利用を検討しましょう。
毛布の洗濯頻度は、使い方や汚れ具合に合わせて考えることが大切です。 お手入れのタイミングは、次のように判断するとよいでしょう。
- 使い始める前:収納前に洗濯したかを確認し、ホコリやにおい、湿気などが気になる場合は、洗濯表示に従ってお手入れする
- シーズン中:肌に直接触れるかどうか、使用頻度、汗や汚れ、においなどを確認し、必要に応じて洗濯する
- 収納する前:汗や皮脂などの汚れを残さないよう、洗濯表示に従って洗濯やクリーニングを行い、十分に乾燥させてからしまう
- 目立つ汚れがあるとき:汚れを放置せず、素材や洗濯表示に合った方法で早めにお手入れする
洗濯後は、洗濯表示の乾燥方法に従い、風通しのよい場所でしっかり乾かしましょう。 つり干しができる毛布なら、2本の物干し竿にM字型になるように掛けると、風が通りやすく乾きやすくなります。平干しや日陰干しの指定がある場合は、その表示に従ってください。
また、タンブル乾燥(回転式乾燥機)は、洗濯表示で禁止されている場合は使用しないようにしましょう。毛布の厚みや素材によっては乾くまでに時間がかかるため、重なった部分や内側まで十分に乾いているかを確認することが大切です。湿気を残さず保管することで、収納中のカビや嫌なにおいの発生リスクを抑えられます。

素材別の注意点(綿・ウール・カシミヤ・シルクなど)と収納前のお手入れ
毛布のお手入れは、素材によって注意するポイントが異なります。ただし、同じ素材でも家庭で洗えるものと洗えないものがあるため、洗濯表示を確認してから洗い方を決めることが大切です。 代表的な素材ごとの特徴と注意点を見ていきましょう。
- 綿(コットン):吸湿性があり、家庭で洗える製品も多い素材。水を含むと重くなるため、洗濯機の対応容量や乾燥方法を確認しましょう
- ウール:水洗いによって縮みや風合いの変化が起こることがある素材。家庭で洗える製品もありますが、洗濯表示に従い、洗い方や水温に注意しましょう
- カシミヤ:やわらかな肌触りが特徴のデリケートな素材。家庭洗濯に対応した製品もあるため、洗濯表示を確認し、指定された方法で丁寧にお手入れしましょう
- キャメル:ラクダの毛を使用した天然素材。摩擦や洗濯によって風合いが変化することがあるため、家庭洗濯の可否を確認し、表示に合った方法でお手入れしましょう
- シルク:なめらかな肌触りが特徴の天然素材。水洗いや摩擦によって風合いが変わる場合があるため、洗濯表示に注意が必要です。軽さや肌触りを重視して毛布を選びたい方にも選択肢のひとつです
- アクリル・ポリエステル:家庭で洗える製品が多く、比較的お手入れしやすい素材。ただし、摩擦による毛玉や静電気が気になる場合もあるため、洗濯表示や製品の取扱方法を確認しましょう
シーズンを終えるときは、収納前のお手入れも大切です。汗や皮脂などの汚れが残らないよう、洗濯表示に従って洗濯やクリーニングを行い、しっかり乾燥させてから収納しましょう。
保管するときは、湿気がこもりにくい場所を選び、必要に応じて通気性のある不織布ケースや布製の収納袋を使用します。ウールやカシミヤ、シルクなどの天然素材は、虫食い対策として素材や製品に適した防虫剤を使用するのもひとつの方法です。防虫剤は使用方法や注意事項を確認して使いましょう。
また、圧縮袋は毛布の素材や構造によって適さない場合があるため、使用前に製品の取扱方法を確認してください。
しまう前のひと手間が、翌シーズンも気持ちよく毛布を使うためのポイントです。保管中の湿気にも気を配りながら、大切な毛布をお手入れしましょう。

まとめ
毛布のお手入れのポイントを、最後に3つにまとめます。
- 使い始める前は、収納前にお手入れしたか、ホコリやにおい、湿気などがないかをチェック。気になる場合は、洗濯表示に従ってお手入れする
- 洗う前は必ず洗濯表示を確認。素材だけで判断せず、洗濯機の取扱説明書も確認して、自宅での洗濯・手洗い・クリーニングなど適切な方法を選ぶ
- しまう前は、汗や皮脂などの汚れを落とし、十分に乾燥させてから、湿気の少ない場所で保管する
「忙しくてなかなか手が回らない」「衛生面がちょっと気になる」——そんな方は、毛布を選ぶときにお手入れのしやすさにも注目してみてください。家庭で洗える表示の毛布を選ぶのも、ひとつの方法です。
こだわり安眠館では、シルクやカシミヤなど肌触りにこだわった毛布から、家庭で洗える製品も多いアクリル・ポリエステル素材の毛布まで、さまざまな種類を取りそろえています。
素材や肌触りはもちろん、洗濯方法も確認しながら、ご自身の暮らしに合った一枚を探してみてはいかがでしょうか。
今年の冬を快適に過ごしたい方は、ぜひこだわり安眠館の毛布をご覧ください。