美肌・美髪にも影響あり~枕カバー&枕パッドの役割と選び方~

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寝具を選ぶとき、布団やマットレスにはこだわっても、小物はつい後回しになりがちです。でも実は、枕カバーや枕パッドの選び方ひとつで、睡眠の質だけでなく、美容にも大きな影響を与えることをご存じでしょうか?

本記事では、タオルでは代用できない「枕カバー&枕パッド」の役割やメリット、美容への効果、そして選び方について解説します。

枕カバー・枕パッドの役割と、美容へのうれしい効果

枕カバーや枕パッドは、「枕の汚れ防止」だけではなく、肌や髪のコンディションを守る美容アイテムでもあります。肌と髪は睡眠中も摩擦を受けており、それが乾燥・シワ・枝毛・寝ぐせの原因になることもあります。顔や髪が直接ふれるものなので、美容の観点からも注目されているアイテムです。

枕カバーは、枕本体に直接かぶせる筒状のカバーです。出し入れの仕様はファスナー式と封筒式の二種類があります。枕にしっかりフィットすれば、枕本体の汚れ防止と見た目の清潔感もアップ。さまざまな種類があるため、肌への優しさや保湿性などを重視して選ぶことができます。特にシルクやなめらかな綿素材のカバーは、摩擦を減らしてうるおいを守る効果が期待され、美容意識の高い方に人気です。

一方、枕パッドは、枕の上に重ねて使うパッドタイプの寝具です。ゴムが付いており枕に固定できるものが多く、寝汗や湿気を吸い取りながら肌当たりを快適に整えてくれます。夏は涼感素材、冬はあたたかな起毛素材など、季節ごとに交換しやすい点も魅力。頻繁に洗濯しやすいため、衛生面でも安心。清潔な状態を保つことで、ニキビや肌荒れの予防にもつながります。

タオルをかけるだけじゃダメ?専用アイテムを選ぶ理由

枕にタオルを巻いて使っている方もいらっしゃるでしょう。上質なタオルであれば、一般的なタオルより肌や髪への摩擦をやわらげたり、汗をしっかり吸収してくれたりと、メリットもあります。

ですが一方で、タオルをそのまま巻いて使う場合には、いくつかの注意点も
以下のようなデメリットが生じることもあります。

項目一般的なタオル専用カバー・パッド
フィット感ズレやすく、寝返りでヨレることも枕にしっかりフィットして安定感あり
肌ざわりヘム部分が当たると硬く感じる場合も肌当たりのよい素材が豊富
高さの安定性両端がふくらみ、枕の高さが変わることも枕の形状や高さを崩さずに装着可能
美容面摩擦や刺激が強い素材だと逆効果になることも摩擦軽減・肌へのやさしさを追求した素材あり
見た目・インテリア性生活感が出やすいカバー類を揃えることで、寝室全体をすっきりとした印象にできる

一般的なタオルはあくまで「代用品」であり、選び方や巻き方によっては逆効果になる場合もあります。枕のサイズに合っていないとズレやすかったり、両端がふくらみ頭の位置が不安定になってしまうこともあります。

毎晩の快適さを求めるなら、フィット感・肌ざわり・形状の安定性・通気性などを考慮して作られた専用の枕カバーや枕パッドをおすすめします。タオルの魅力の一つに交換しやすいことがありますが、枕パッドも同様に、ゴムでしっかり固定でき、着脱も簡単。洗濯しやすく、清潔を保ちやすい点が魅力です。

専用のカバーやパッドを選ぶ価値は十分にあるといえるでしょう。

サイズ選びのポイント、失敗しないための基準

枕カバーや枕パッドを購入する際に意外と悩むのが「サイズ」の問題。
「せっかく買ったのにサイズが合わない…」という失敗を防ぐために、以下の点をチェックしましょう。

■枕のサイズを測る

ご自身の枕のサイズを確認し、対応するサイズのまくらカバーや枕パッドを選ぶことが快適な眠りへの第一歩です。
一般的な枕のサイズは以下の3種類が多いです。

サイズ幅×奥行(目安)用途
小さめ(ジュニア)約35×50cm子どもや女性向け、小柄な方に
標準サイズ約43×63cm最も一般的なサイズ
大判サイズ約50×70cm〜体格の大きな方、広々使いたい方向け

枕カバーは「枕本体と同じサイズ」を基本的に選びます。大きすぎるカバーを使うと、中で枕がズレてしまい、頭の位置が不安定になって、眠りが浅くなってしまうこともあります。また、カバーが小さすぎる場合は、枕の高さが増してしまい、首や肩に負担がかかることもあります。

枕カバーのサイズを測るときは、枕本体から枕カバーを外して平らな場所に置き、枕カバーを端から端までをまっすぐ測るのが基本です。枕にセットしたままだと、枕のふくらみによって実際より小さいサイズで計測してしまうことがあるため、必ず中身を取り出してから測りましょう。

枕カバーのサイズ表記は実寸サイズになっていることが多いです。カバーの種類によって余裕がある場合もあるので、選ぶ際の目安にしてください。

  • ファスナー式カバー:枕をすっぽり覆う設計で、縦横に2~3cmほど余裕がある作り。ズレにくく安心ですが、ファスナーの金具が気になる方もいるかもしれません。
  • 封筒式カバー:横幅にゆとりがある設計。出し入れしやすく、ファスナーがないので違和感は少ないですが、きちんとセットできていないとズレることがあります。

枕カバーのサイズは、睡眠の質にも直結する大切なポイント。ぴったり合ったカバーを選ぶことで、枕の機能を十分に活かし、快適な寝姿勢を保ちやすくなります。

■洗濯のしやすさと素材もチェック

清潔な寝具環境を保つうえでこまめな洗濯も重要なポイントです。特に枕カバーは顔や頭皮に直接触れるため、理想的な洗濯頻度は、毎日〜2日に1回程度です。毎日が難しくても週に1~2回の洗濯が推奨されています。

洗濯機で洗えるか、乾きやすい素材かどうかをチェックしましょう。
頻繁に洗うアイテムだからこそ、速乾性のある素材やシンプルな形状を意識して選べば、お手入れの負担も軽減できます。

美容と快眠を支える、小さな寝具の大きな役割

毎晩の眠りは、翌日の肌や髪のコンディションを左右する大切な時間。
だからこそ、枕まわりの環境を見直すことは、「睡眠美容」への第一歩です。

専用の枕カバーや枕パッドには、肌ざわりや美容効果、フィット感があります。だからこそ、こだわって選ぶことが大切。毎晩の眠りをより心地よく、美肌・美髪を守ってくれます。

あなたの眠りが、もっとやさしく、もっとキレイになるはずです。