【夏の寝苦しさは背中のムレが原因?】寝返りしやすいマットレスの選び方

ふとん屋さんの豆知識

「エアコンをつけているのに、背中がなんとなく暑い」「朝起きると、背中まわりが汗ばんでいる」。夏になると、そんな寝苦しさを感じることはありませんか?

暑い夜を快適に過ごすには、寝室の温度を整えることはもちろん、掛け布団やパジャマ、敷きパッド、そして身体の下にあるマットレスなど、寝床全体の環境を見直すことも大切です。

なかでもマットレスは身体と長時間触れている寝具。熱や湿気のこもりやすさだけでなく、身体の沈み込み方によって寝返りのしやすさにも関わります。

この記事では、夏にマットレスが蒸れやすく感じる理由と、寝返りのしやすさを考えたマットレス選びのポイントをご紹介します。

1.夏の寝苦しさは、寝室だけでなく「寝床の中」の環境もチェック

夏の睡眠では、まず寝室を暑くしすぎないことが大切です。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」でも、夏は寝室の室温が上昇すると睡眠時間が短くなったり、睡眠効率が低下したりすることが報告されており、エアコンを使って涼しく保つことが重要とされています。

そのうえで意識したいのが、布団の中の温度や湿度です。

厚生労働省のe-ヘルスネットでは、個人差や季節による違いはあるものの、寝床内は温度33℃、湿度50%の状態が最適とされ、寝具には吸湿性や放湿性も大切だと紹介されています。

特に背中や腰など、身体とマットレスが接している部分は空気が動きにくく、汗ばむ季節には熱や湿気を感じやすい場所です。

「部屋は涼しいのに背中が暑い」と感じる場合は、掛け寝具だけでなく、敷きパッドやシーツ、マットレスなど身体の下側にある寝具も一度確認してみましょう。

2.寝返りしやすいマットレスは「硬ければよい」とは限らない

私たちは眠っている間、無意識に何度も姿勢を変えています。

寝返りには、同じ部分が長時間圧迫されることを避けたり、身体と寝具の間にたまった熱や水分の発散を調節したりする役割があります。

そこで大切になるのが、身体が無理なく動ける寝具を選ぶことです。

柔らかすぎるマットレスでは腰や胸が深く沈み込みやすくなり、姿勢を変えるときに身体を持ち上げにくく感じることがあります。一方で、硬すぎるマットレスも肩や腰など一部分に圧力が集中しやすく、快適とは限りません。

そのため、「高反発だからよい」「硬いほど寝返りしやすい」と考えるのではなく、身体が沈み込みすぎず、かといって硬さを強く感じすぎないことがポイントです。

体格や寝姿勢、好みの寝心地によって合う硬さは変わります。実際に横になれる場合は、仰向けだけでなく横向きになったり、左右へ寝返りしたりして確かめてみるとよいでしょう。

3.夏のマットレス選びで確認したい4つのポイント

夏の寝苦しさや寝返りのしにくさが気になる場合は、次の4点を確認してみましょう。

① 通気性・湿気の逃がしやすさ

汗ばむ季節には、身体とマットレスの間に熱や湿気がこもりにくいかを確認しておきたいところです。

表面に凹凸のあるウレタンや、空間の多いファイバー素材、メッシュ生地を使った側生地など、空気の通り道をつくる工夫が施された商品もあります。

ただし、通気性は表面形状だけで決まるものではありません。中材や側生地、敷きパッドとの組み合わせなども含めて確認しましょう。

② 身体を支える硬さ

身体が深く沈み込みすぎると寝返りしにくく感じることがありますが、反対に硬すぎても身体の一部分に負担を感じることがあります。

数値だけで決めるのではなく、自分の体格や普段の寝姿勢に合った硬さを選ぶことが大切です。

腰まわりの沈み込みが気になる場合は、中央部分をやや硬めにした「バランスタイプ」なども選択肢になります。

③ 厚みと使い方

マットレスの厚みは、「何cm以上ならよい」と一律に決められるものではありません。

フローリングや畳に1枚で敷く場合と、ベッドフレームや別のマットレスと組み合わせて使う場合では、必要な厚みも変わります。

床に直接敷く予定なら、横になったときに底付き感がないかも確認しておきましょう。

④ お手入れのしやすさ

汗をかきやすい夏は、お手入れ方法も確認しておくと安心です。

側生地を取り外して洗えるものや、商品によっては中材まで水洗いできるものもあります。

なお、ウレタンフォームなど水洗いできない素材もあるため、必ず商品の洗濯表示や取扱説明書を確認してください。

4.凹凸・フラット・ファイバー。それぞれの特徴を知って選ぼう

マットレスは、素材や表面構造によって寝心地が異なります。ここでは代表的なタイプを簡単に見てみま しょう。

凹凸のあるプロファイルタイプ

ウレタンの表面を波形や山型に加工したタイプです。

凹凸部分で身体を支える構造になっており、商品によっては凹凸の間に空間ができることで、湿気を逃がしやすくする工夫がされています。

一方で、凹凸の感触が好みに合うかどうかには個人差があります。側生地や中綿によっても感じ方が変わるため、寝心地を含めて選ぶことが大切です。

フラットタイプ

表面に大きな凹凸がなく、フラットなウレタンで身体を支えるタイプです。

安定感のある寝心地が好みの方や、凹凸の感触が苦手な方には選びやすいでしょう。

フラットタイプでも、メッシュ生地を組み合わせたり、季節に合わせて表裏を使い分けたりできる商品があります。

ファイバータイプ

繊維状の素材を立体的に組み合わせた中材を使うタイプです。中材のすき間が多いため、通気性を重視したい方に選ばれることがあります。

中材まで水洗いできる商品もありますが、洗い方は商品によって異なるため、お手入れ方法を確認して選びましょう。

ねごこち本舗では、それぞれ異なる構造のマットレスを取り扱っています。たとえば、プロファイルウレタンとハニカムシートを組み合わせた「心寝(ここね)カスタム」、凹凸のないフラットな寝心地の「Anmin Flat(安眠フラット)」、立体的なファイバー中材を使用した「3Dエアフォース」などがあります。

構造による違いを詳しく確認したい方は、各商品ページも参考にしてみてください。

5.夏はマットレスに湿気をためない使い方も大切

通気性のよいマットレスを選んでも、敷きっぱなしの状態が続くと湿気がたまりやすくなることがあります。

特にフローリングや畳に直接敷いている場合は、定期的にマットレスの裏側にも風を通しましょう。

  • 三つ折りタイプなら、使わない時間に立てて風を通す
  • 側生地が洗える場合は、洗濯表示に従って定期的に洗う
  • 中材を洗える商品は、指定された方法でお手入れする
  • 床やベッドフレーム側にも湿気がたまっていないか確認する

三つ折りタイプは立てやすいため、床敷きで毎日マットレスを上げ下げする方にも扱いやすい形状です。

マットレスそのものの機能だけでなく、普段のお手入れを無理なく続けられるかどうかも、長く使う寝具選びでは大切なポイントです。

まとめ|夏のマットレスは「通気性」と「寝返りのしやすさ」をバランスよく

夏の寝苦しさは、マットレスだけで決まるものではありません。まずはエアコンなどで寝室の温度を整え、そのうえで掛け寝具やパジャマ、敷き寝具を含めた寝床全体を見直してみましょう。

マットレスを選ぶときは、次のポイントを確認してみてください。

  • 熱や湿気を逃がしやすい構造になっているか
  • 身体が沈み込みすぎず、無理なく寝返りできるか
  • 使い方に合った厚みがあるか
  • 側生地や中材のお手入れがしやすいか

「高反発ならよい」「硬いほどよい」と決めつけるのではなく、自分の体格や寝姿勢、好みの寝心地に合っていることが大切です。

暑い時期に背中のムレや寝返りのしにくさが気になる方は、今使っているマットレスの硬さや素材、お手入れ方法から一度見直してみてはいかがでしょうか。