暑い夏は、朝起きるとシーツが汗ばんでいたり、マットレスの湿気が気になったりすることも多いですよね。
そんなときに役立つのが「敷きパッド」と「ベッドパッド」です。
ただ、
「敷きパッドとベッドパッドは何が違うの?」
「マットレスの汗対策にはどちらが必要?」
「2枚とも使っていいの?」
と迷う方も多いのではないでしょうか。
今回は、それぞれの違いや敷く順番、夏におすすめの素材、洗濯頻度や交換の目安まで、寝具専門店の視点から分かりやすくご紹介します。

敷きパッドとベッドパッドの違いは「役割」
敷きパッドとベッドパッドは似ていますが、主な役割や使い方が異なります。
| 敷きパッド | ベッドパッド | |
|---|---|---|
| 主な役割 | 肌触り・温度・快適さの調整 | マットレスの保護・汗対策 |
| 敷く位置 | シーツの上 | マットレスとシーツの間 |
| 肌に直接触れる | 触れる | 触れない |
| 選ぶポイント | 肌触り・素材・季節 | 吸湿性・中わた・お手入れ |
覚え方としては、
敷きパッドは「寝る人を快適にするもの」
ベッドパッドは「マットレスを守るもの」
と考えると分かりやすいでしょう。
敷きパッドとは?
敷きパッドは、身体に直接触れる部分の肌触りや寝心地を調整するための寝具です。
四隅にゴムバンドが付いているものが多く、マットレスや敷き布団の上に固定して使います。
主な役割は、
- 汗を吸収する
- 肌触りを変える
- 暑さや寒さを調整する
- シーツや寝具の汚れを軽減する
などです。
夏は綿や麻、接触冷感素材、冬は起毛素材など、季節に合わせて交換できる点も敷きパッドのメリットです。
ベッドパッドとは?
ベッドパッドは、寝汗や汚れからマットレスを守ることを主な目的とした寝具です。
マットレスの上に敷き、その上からシーツやカバーを掛けて使います。
マットレスは簡単に丸洗いできないものが多いため、ベッドパッドを1枚挟むことで、汗や汚れがマットレス本体へ届くのを軽減できます。

敷きパッドとベッドパッドを敷く順番は?
2枚を一緒に使用する場合は、下から
マットレス → ベッドパッド → シーツ・カバー →敷きパッド → 身体
という順番が基本です。
ベッドパッドはマットレスを保護するため、シーツの下に敷きます。
一方、敷きパッドは肌触りや温度を調整するため、身体に近い一番上に敷きます。

敷きパッドとベッドパッドは一緒に使ってもいい?
もちろん、2枚を併用しても問題ありません。
むしろ役割が違うため、
ベッドパッドでマットレスを守り、敷きパッドで寝心地を整える
という使い方ができます。
夏なら、「ベッドパッドで寝汗を受け止める」かつ「夏用敷きパッドでさらっとした肌触りにする」という組み合わせが可能です。
ただし、厚手のパッドを何枚も重ねると、マットレス本来の寝心地が変わる場合があります。
特に体圧分散性や反発力を特徴とした機能性マットレスを使っている場合は、必要以上に厚いものを上に重ねないようにしましょう。

敷きパッドとベッドパッド、どちらが必要?
どちらも必ず使わなければならない寝具ではありません。
迷ったときは、何を改善したいのかで選ぶと分かりやすくなります。
肌触りを変えたいなら敷きパッド
次のような方には、敷きパッドがおすすめです。
- 夏の寝床のベタつきが気になる
- さらっとした肌触りで眠りたい
- ひんやり感が欲しい
- 季節によって寝心地を変えたい
- 汗で汚れたら手軽に洗いたい
敷きパッドは直接身体に触れるため、素材による肌触りの違いを感じやすいのが特徴です。
マットレスの汗対策ならベッドパッド
次のような方には、ベッドパッドがおすすめです。
- マットレスへの汗や皮脂が気になる
- マットレスを簡単に洗えない
- 汗ジミや汚れを防ぎたい
- マットレスをできるだけ長く清潔に使いたい
特に夏は寝汗が増えやすいため、シーツだけでなくベッドパッドを使ってマットレスを保護するのもひとつの方法です。
両方気になるなら併用がおすすめ
「マットレスも守りたいし、肌触りも快適にしたい」という場合は、どちらか一方に絞る必要はありません。
ベッドパッド+敷きパッド
で、それぞれの役割を分担できます。

夏の敷きパッドは綿・麻・冷感素材をどう選ぶ?
夏の敷きパッド選びでは、「一番冷たそうなもの」だけで決めるのではなく、汗の量や好みの肌触りも考えることが大切です。
代表的な素材には、綿・麻・接触冷感素材があります。
綿|汗を吸いやすく自然な肌触り
綿は吸湿性があり、汗を吸いやすい天然素材です。
パイル生地ならタオルのようなやわらかな肌触りも楽しめます。
- 寝汗をかきやすい
- 自然な肌触りが好き
- 化学繊維の感触が苦手
- 夏だけでなく長い期間使いたい
という方に向いています。
強いひんやり感よりも、汗を吸ってくれることを重視したい方にもおすすめです。
麻|さらっとした肌触りで蒸れ対策
麻は、さらっとしたシャリ感のある肌触りが特徴です。
高い通気性で熱がこもりにくく湿気を逃しやすいため、
- 蒸れが気になる
- ベタつきにくさを重視したい
- さらっとした肌触りが好き
という方に向いています。
一方で、麻特有のシャリ感があるため、やわらかさを求める方は好みが分かれる場合があります。
接触冷感素材|触れた瞬間ひんやり感
接触冷感素材は、触れた瞬間に肌から生地へ熱が移動することで、ひんやりと感じやすい素材です。
接触冷感の目安としてよく使われるのが、「Q-max(接触冷温感評価値、最大熱吸収速度)」という数値です。Q-maxは、肌が生地に触れた瞬間にどれくらい熱が移動するか分かりやすく数値化したもの。一般的には数値が高いほど、触れた瞬間に冷たく感じやすいとされています。一般的にQ-max値が0.2以上のものが「接触冷感素材」と呼ばれます。
ただし、Q-maxが高ければ「一晩中ずっと冷たい」というわけではありません。
接触冷感は、あくまで触れた瞬間の冷たさを感じやすくする機能です。同じ場所に長時間触れていると、生地と身体の温度差が小さくなるため、最初のようなひんやり感は感じにくくなります。
そのため、Q-maxの数値が高い商品でも、「期待したほど冷たくない」と感じる場合があります。
また、表面が冷たく感じても、汗をうまく吸収・発散できない素材構成の場合は、湿気がこもってベタつきや蒸れにつながることがあります。
そのため、接触冷感敷きパッドを選ぶ際は、Q-maxの数値だけでなく、表生地・中わた・裏生地などの素材構成や、生地の通気性・吸水速乾性にも注目しましょう。
特に寝汗をかきやすい方は、「どれだけ冷たく感じるか」だけでなく、「汗を吸いやすいか」「湿気や熱がこもりにくいか」も大切なポイントです。
接触冷感タイプは、エアコンや扇風機と併用すると寝床に熱がこもりにくくなり、ひんやり感が続きやすくなります。

敷きパッド・ベッドパッドの洗濯頻度と交換の目安
夏の汗対策では、パッドを敷くだけでなく、定期的なお手入れも大切です。
敷きパッドの洗濯頻度
敷きパッドは身体に直接触れるため、汗や皮脂が付きやすい寝具です。
汗をかきやすい夏は週1回程度から、汚れ具合に応じて洗濯すると清潔に使いやすくなります。
汗を多くかいた日や、ニオイ・汚れが気になる場合は洗濯しましょう。
ベッドパッドの洗濯頻度
ベッドパッドは直接肌には触れませんが、寝汗や湿気を吸収しています。
1~3か月に1回程度をひとつの目安として、夏場や汗を多くかく場合は洗濯頻度を増やすとよいでしょう。
直接肌に触れる形で使用している場合は、週1回程度洗濯しましょう。
ただし、敷きパッド・ベッドパッドともに素材や中わたによって洗濯方法は異なります。
洗濯の際は、タグなどに表記されている内容を必ず確認してから行ってください。
洗えるものでも、「洗濯ネットの使用」「弱いコースでの洗濯」「タンブル乾燥禁止」「手洗いのみ」などの指定がある場合があります。また、洗濯機をご使用される場合は、必ず洗濯機の取扱説明書に従ってください。
交換の目安は「年数」より状態で判断
敷きパッドやベッドパッドに、「必ず○年で交換」という決まりはありません。
次のような変化が見られたら、買い替えを検討しましょう。
- 生地が薄くなった
- 毛羽立ちが目立つ
- ゴムが伸びてずれる
- 中わたが偏っている
- 洗ってもニオイや汚れが気になる
- 全体的にへたっている
- 生地が破れている
また、マットレスについては、パッドだけでなく、
- 寝室を換気する
- マットレスを敷きっぱなしにせず定期的に立てかける
- ベッド下に空気を通す
- マットレスの下に除湿シートを敷く
といった湿気対策も組み合わせることが大切です。

まとめ:敷きパッドとベッドパッドの使い分け
敷きパッドとベッドパッドは、似ているようで役割が違います。
肌触りや寝床の快適さを変えたいなら「敷きパッド」
汗や汚れからマットレスを守りたいなら「ベッドパッド」
どちらも必要な場合は、
マットレス → ベッドパッド → シーツ・カバー → 敷きパッド
の順番で一緒に使用できます。
暑い夏は、綿・麻・接触冷感素材など自分に合った素材の敷きパッドを選ぶことに加えて、ベッドパッドや洗濯、湿気対策を上手に取り入れることがポイントです。
それぞれの特徴を理解して、自分の寝室やお悩みに合った使い方を選んでみてください。